私たちは在宅医療の普及や理解を進めるために、研修・視察の受け入れに力を入れています。在宅医療の明日を請け負うのは次世代であり、それに必要な人材は医師、看護師のみならず、多種多様な能力を持った方々です。 研修・視察は随時受け入れていますので、まずは電話・メールでお問い合わせ下さい。宿泊についてもご相談下さい。
(研修の目的によっては、ご希望に沿いかねることもありますのでご了承ください)

見学申し込みフォーム



医学生・看護学生・その他医療系学生

医学生・看護学生・その他医療系学生の実習を希望に応じて受け入れています。
日程は1日〜希望するまで、あるいは週1回で何ヵ月間か通ってみるなど。
在宅医療に興味があれば、まずは一度ご相談ください。
岐阜大学医学部の方は、岐阜大学医学教育開発研究センターにご相談いただいても結構です。
岐阜県立看護大学の方は、学校にご相談ください。

研修医

初期研修・後期研修を受け入れています。
各大学を通して、ご相談ください。

在宅医療専門医研修

総合在宅医療クリニックは、日本在宅医学会の在宅医療専門医養成コース「若手医師向け総合在宅専門医プログラム」を運営しています。このプログラムは在宅医療というセッティングで在宅専門医/総合診療医/家庭医を育成するプログラムです。2年以上在籍して研修を行うことで、在宅医療専門医を目指すことが可能です。
私たちは開設時から在宅医療分野で「総合」「教育」を2本柱として、音楽療法士・管理栄養士・家族支援相談員などの多職種を持ち、総合的な在宅医療を実践しています。本プログラムでは慢性疾患の管理、緩和技術、看取りの支援のみならず、多職種の各専門家との連携、IT技術を用いての情報共有を行いながら、地域の医療・介護インフラを創造し発展させるプロセスを経験できることを特徴としています。希望者には在宅医療専門クリニックを開設することに必要な運営支援も行っています。

各科専門医の在宅医療実践研修

今後在宅医療での開業を考えている医師の方や、在宅医療の視点を持って各科専門医として活躍していきたい医師の方に、在宅医療を体験・研修していただけます。
週1日~、あらゆる形式での受け入れ方法がありますので、まずはご相談ください。

病院スタッフの在宅医療研修

現在、岐阜県総合医療センター・岐阜市民病院などのリンクナース研修を行なっています。
もっと円滑に在宅移行を進めたいと感じている病棟看護師、退院調整室看護師やMSW、事務スタッフの方に実際の在宅医療を体験していただけます。週1日~、研修期間のご相談もお受けいたします。

行政関係者

在宅医療は、今後の暮らしやすい地域づくりのためのひとつのキーワードです。
地域の条例や施策によって、在宅医療や福祉の連携が進む地域とそうでない地域の差が出てくると思っています。施策づくりのための研修・視察なども行なっておりますので、ご連絡ください。

海外の医師・看護師、医学系学生

当クリニックは、海外の医療関係者の研修も受け入れています。(日本語か英語のコミュニケーションが可能な方)
日本は高齢化先進国です。日本の在宅医療の技術や考え方は、今後多くの国で活用できると考えています。海外の方にも、日本の在宅医療の現場とそれを可能にしている背景を学んでいただける機会をつくっていきたいと思っています。

  1. 在宅医療を可能にする保険制度(国民皆保険制度、介護保険)
  2. ITを使った情報共有
  3. 複数の医師や看護師が十分なコミュニケーションをとるグループ診療
  4. 効率的な訪問体制
  5. 夜間訪問などが安全に行なえる地域づくり

研修・視察の実績(2015年12月末実績)

●年齢層
年代 人数
10歳以下 1
10代 7
20代 90
30代 60
40代 56
50代 29
その他・不明 4
合計 247
●住所
都道府県 人数
岐阜県 175
愛知県 33
三重県 3
熊本県 1
滋賀県 4
東京都 6
神奈川県 4
北海道 1
その他 15
海外 5
合計 247
●職種・属性
職種 人数
医師 33
研修医 6
医学部生 46
看護師 73
看護学生 18
ケアマネ 7
施設関係 3
介護士 6
リハビリ 4
管理栄養士 4
医療事務 5
薬剤師 2
教員 3
行政関係 5
事務 1
患者 1
その他の学生 21
その他 9
合計 247

●1日研修・視察を受けた方の感想

在宅医療と言うと、末期の患者さんに医学的な処置を施すものだと思っていました。しかし、身の回りのお世話や服薬の管理など、自分が思っていた以上のことをされていて、驚きました。また、患者さんに合わせて、これからの楽しみを一緒に考えていく、という言葉に感銘を受けました。本当に短い間でしたが、学ぶことが多く、これから習得していくべきことも分かりました。本当にありがとうございました。 (医学生)


在宅医療のミニレクチャーに始まり、早朝のカンファレンス、訪問診療、往診、様々な病院での退院支援カンファレンス、入院中の患者さんのお見舞いなど、すべてを包み隠さず見せて頂きました。本当に感謝いたします。今まで知ることのなかった診療や環境、多くの患者さんと家族の日常の生活・ドラマ・様々な感情、そして患者さんのまわりでかかわる方すべての人間模様をわずかですが垣間見ることが出来き、大変感銘を受けました。大病院や診療所の外来でしか患者さんを診療することのなかった自分の視野の狭さを反省するとともに、スタッフの皆様のきめ細やかな技量、そしてすべてのドラマを受け入れて柔軟に対応する大きな度量に感動しました。本日受けた刺激を胸に、自分が出来ることが何かを考え、明日からの診療に謙虚に励みたいと思います。今後の益々の、岐阜市のネットワークと皆様のご発展をお祈りしております。(医師)


在宅看護では生活用品を利用しながら利用者さんとその家族を支えていくところをみることができました。在宅での医療的処置は物品の用意などでも準備も大がかりで専門職者以外は慣れるまでには時間がかかるのではないか?という考えもありましたが、実際に訪問させていただき誰でも利用者さんを支えていくことができるようにみんながやりやすい方法を考えたり、道具も工夫していたり、生活に取り入れやすいことを考えているため誰でもできるケアになっていると思いました。利用者さんの希望を叶えるためのアイディアを出し合い、多くの職種と連携しあい、病院とはまた違ったあたたかいケアを受けることができると思いました。生活の場を活かした心のケアも含めた看護ができると思いました。訪問した時のあの嬉しそうな表情と笑顔はとても印象的で心に残りました。(看護学生)


利用者のかたの家での生活や、実際の訪問診療・看護を見ることができ、病棟での看護の関わり方の違いを感じられた良い機会になりました。病院では患者様の背景はイメージの中でしかないですが、在宅での生活を理解したうえで看護を提供することの必要性をとても感じました。もっと病棟看護師が訪問看護を体験できる機会が増えるといいと思います。(病院看護師)


ここまで進んでいる在宅医療機関があることに、正直感動いたしました。患者さんのお写真を見せていただき、お一人お一人の笑顔が輝いていることに先生を初めスタッフの皆さんの患者さんへの関わりがいかにすばらしかを実感し、お話を伺いなるほどと痛感いたしました。今後進めていかなければならない地域包括ケアシステムの構築に向けた課題を的確に捉え、わかり易く説明していただき、今後どう取り組んでいかなければならないか一条の光を見た思いです。特に、防災対策に関しては、本当に勉強になりました。心から感謝いたします。これからも、いろいろ教えていただければ光栄です。ありがとうございました。(行政関係者)